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担当医師の紹介

小児神経科(重症心身障害児・者)についての紹介

小児神経科(重症心身障害児・者)についての紹介
当センターの重症心身障害児病棟は昭和45年に開棟いたしました。
当時入院患者数は40名でしたが、社会的な要請を受けて最終的には120名となりました。医師、看護師、看護補助員、理学療法士、作業療法士、言語療法士、指導員、保育士、養護学校職員等 様々の職種により治療がなされています。
当センターの特徴は、重症児の中でも超重症児と呼ばれる患者さんが多く入院されていることです。つまり人工呼吸器、気管切開、経腸栄養などの高度の医療が必要な患者さん達が多いということです。S62年に人工呼吸器をつけた第一号の超重症児が入院され、H18年には成人式を迎えられました。S62年以来、超・準重症児の数は年々増え、現在64名になりました。そのうち人工呼吸器の管理を行っているのは夜間のみの装着の方を含め21名です。気管切開、胃瘻、十二指腸チューブ、小腸チューブの必要な患者さんもおられます。また最近では、重心児に必要なリハビリテーション医療(可動域訓練、発達訓練、摂食訓練、作業療法、コミュニケーション機能訓練)がより重点的に行えるように成りました。最近のトピックスとしてはコンピューターを使った伝達支援が障害児にも試みられています。摂食に関しても理論的な解析を基に訓練が行われつつあります。

特別支援学校も併設されているため、どんなに重度で医療の多い方でも学校に通うことが出来ます。また、多人数での教育=グループ学習に参加することも可能です。反応の少ない患者さんからのわずかなサインを拾い上げようと日夜先生たちが努力されています。

通園事業はH15年度より開始していますが、ここでも人工呼吸器をつけた在宅障害児の方々(超重症児の方々)が利用されています。現在は通所事業(多機能型)「マラウ」として運営しており、重症度の高い患者さんの医療・介護が出来るというのが当センターの特徴です。

短期入院は、各病棟2名の受け入れは可能です。今後ともに、患者さんの十分な支援が行えるよう努力していきます。