放射線科このページを印刷する - 放射線科

放射線科について

医師紹介

放射線科関連業務(画像診断・放射線治療)は診療上必須であり、とりわけ画像診断は、今やそれなしには診療行為は成立しないと言っても過言ではないでしょう。

令和4年2月から、院内での検査は全ての画像がフィルムなしで、外来・病棟のコピュータ画面上の鮮明繊細な画像として診療に用いられます。保管・運搬を含め、画期的な進歩です。テレビのデジタル化の更に進んだ医学分野での応用とお考え下さい。沢山の画像が整理され、所見を付けて各臨床医に届けられます。

当センターでは、放射線科医師2名、診療放射線技師7名、事務職1名、計10名で担当していますが、業務内容は多岐にわたりますので、以下、代表的部門に限り分野別に概要を説明いたします。

1.単純X線撮影

令和3年から胸部、腹部、骨、関節等の撮影で低線量・高画質のフラットパネルを導入し安全かつ精度の高い撮影画像を提供しています。特に呼吸器疾患専門施設として、胸部撮影画像(デジタル画像)は診断・治療効果判定等で全ての根幹として、見落としを防ぐため2重読影を基本としています。

2.透視検査・消化管造影等

当院では、令和3年に富士フィルム社製の「CUREVISTA Open」を導入し、従来よりも放射線の被ばく線量を大幅に減らすことができました。これは患者様のみならず、医師、看護師等、スタッフの被ばく線量低減にも貢献しております。

透視装置で行われる検査として、気管支鏡検査はX線透視下で常時2名以上の呼吸器科専門医よって、1週間に10人以上施行されています。
各種ステント留置、リザーバー留置、栄養チューブ挿入・交換等も習熟した各科専門医によりX線透視下で毎日のように行われています。
その他に、食道・胃・十二指腸造影検査(いわゆる胃透視)、大腸造影検査(注腸検査)も行われています。

3.マンモグラフィー(乳房撮影)

令和4年に高精細のデジタル撮影が可能になる、富士フィルム社製の「AMULET Innovality」を導入し医療用の高精細モニターでの診断を行っています。
乳がんは2019年まで日本女性の罹患するがんの1位でしたが2021年には4位になりました。高精細の画像提供が早期発見につながり早期治療に寄与できていると考えられます。当センターでは乳がんの検診マンモグラフィ読影医師が複数在籍し、乳がんの診断・治療に重点を置いています。

4.骨塩定量検査

当院では、GE社製の「PRODIGY FUGA Advance」を用いた骨密度検査を行っております。
短い検査時間(3~4分程度)、僅かな放射線量(胸部X線写真の1/6程度)、高品質で継続性の高い検査(前回のデータなどと比較した検査結果)を提供しています。

5.CT検査

令和3年に、Canon社製の「Aquilion Prime SP iEdition 80列CT」が導入されています。
従来からの1/3の放射線量で今までよりも高画質な画像を提供できるようになりました。

7.放射線治療

令和5年に、エレクタ社製「エレクタインフィニティ」が導入されました。
今回導入された治療機器では、従来から行われている放射線治療に加え、病変に対し回転させながら放射線を集中し照射することのできるSRT・SBRT(定位放射線治療・体幹部定位放射線治療)ができるようになりました。この治療は病変に高線量を照射し、正常組織への照射を極力減少させることができるため、副作用も少なく治療効果を向上させる効果が期待できます。
また治療直前にCTを撮影し、治療位置を補正することによって放射線をより正確に病変に照射するIGRT(画像誘導放射線治療)と呼ばれる機能も搭載されています。
さらに、カタリストと呼ばれる光学式プロジェクションとカメラシステムによる体表面リアルタイムスキャン機器の導入により、被ばくをすることなく治療前の位置合わせや治療中のリアルタイムのモニタリングが可能になりました。治療中の不意な動きにも対応でき、より安全に放射線治療ができるようになりました。