院長あいさつ
2025年(令和7年)10月1日より、国立病院機構山口宇部医療センターの院長を拝命いたしました。
山口宇部医療センターは、肺がん、胸膜中皮腫などの呼吸器悪性腫瘍を主とする「がんに対する専門的診療」、結核を含めた呼吸器感染症や、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎などの、種々の「呼吸器疾患に対する専門的診療」、そして「重症心身障害児(者)に対する専門的な療育と診療」という3部門に特化している専門医療機関です。いずれの分野におきましても堂々たる実績を有し、特に、呼吸器疾患診療については、県内でも確固たる実績を誇っています。少子高齢化、物価高、医療機関における人材不足など、昨今の医療を取り巻く環境は必ずしも芳しくなく、これまで以上に、経営の健全化が要求され、また、質の高い医療の提供も必要となってきますが、責任の重さを受け止め、職務をまっとうして参りたい所存でございます。
当院は昭和17年に軍事保護院傷痍軍人療養所山陽荘として開設されました。その後、昭和20年に厚生省に移管されて国立療養所山陽荘となり、以後、国立療養所山陽荘病院、国立療養所山陽病院、独立行政法人国立病院機構山陽病院と名称を変え、平成20年より独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター(山口がん・呼吸器センター)となり、現在に至っています。名称を変えながらも、当初の主たる診療機能であった結核診療は継承しつつ、常に呼吸器疾患の基幹病院であり続けてきたという伝統、および自負があります。また、当院では国の政策医療として堅持すべき重要な領域の一つである、いわゆる、セーフティネット医療である、結核診療や、重症心身障害児(者)の療育、診療も行っており、今後も国立病院機構の一員として責任を持って継続していく所存です。
まだまだ、新型コロナ感染症は終息していませんが、当感染症に対しても、当院は県内でも重要な診療任務として入院患者の積極的な受け入れを行ってきており、山口県における重要な役割を果たしてきました。今後も県内、国内における重要な立場を認識して地域全体の医療レベルの向上に寄与して参りたいと想います。
また、今後、さらに地域医療構想の概念が発展し、他の医療機関との連携も重要になってきています。近隣の医療施設とも密な連絡を図り、お互いが利益を得ることが出来るように尽力して参りたいとおもいます。
当院では、治験や臨床研究に積極的に参画しており、その成果を学会活動や論文執筆、講演などを通じて広く世に発信すること、そして、臨床と研究を通じて次世代を担う人材の育成に取り組むことも当院にとっての重要な責務であると考えています。
今後も、患者さん中心の医療を進めていき、地域の皆様から信頼される病院であり続けるために、また、その中で働く職員がやりがいやプライドを持って働くことができることができるように、今後も努力いたして参りますのでご支援のほどよろしくお願いを申し上げます。
山口宇部医療センターは、肺がん、胸膜中皮腫などの呼吸器悪性腫瘍を主とする「がんに対する専門的診療」、結核を含めた呼吸器感染症や、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎などの、種々の「呼吸器疾患に対する専門的診療」、そして「重症心身障害児(者)に対する専門的な療育と診療」という3部門に特化している専門医療機関です。いずれの分野におきましても堂々たる実績を有し、特に、呼吸器疾患診療については、県内でも確固たる実績を誇っています。少子高齢化、物価高、医療機関における人材不足など、昨今の医療を取り巻く環境は必ずしも芳しくなく、これまで以上に、経営の健全化が要求され、また、質の高い医療の提供も必要となってきますが、責任の重さを受け止め、職務をまっとうして参りたい所存でございます。
当院は昭和17年に軍事保護院傷痍軍人療養所山陽荘として開設されました。その後、昭和20年に厚生省に移管されて国立療養所山陽荘となり、以後、国立療養所山陽荘病院、国立療養所山陽病院、独立行政法人国立病院機構山陽病院と名称を変え、平成20年より独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター(山口がん・呼吸器センター)となり、現在に至っています。名称を変えながらも、当初の主たる診療機能であった結核診療は継承しつつ、常に呼吸器疾患の基幹病院であり続けてきたという伝統、および自負があります。また、当院では国の政策医療として堅持すべき重要な領域の一つである、いわゆる、セーフティネット医療である、結核診療や、重症心身障害児(者)の療育、診療も行っており、今後も国立病院機構の一員として責任を持って継続していく所存です。
まだまだ、新型コロナ感染症は終息していませんが、当感染症に対しても、当院は県内でも重要な診療任務として入院患者の積極的な受け入れを行ってきており、山口県における重要な役割を果たしてきました。今後も県内、国内における重要な立場を認識して地域全体の医療レベルの向上に寄与して参りたいと想います。
また、今後、さらに地域医療構想の概念が発展し、他の医療機関との連携も重要になってきています。近隣の医療施設とも密な連絡を図り、お互いが利益を得ることが出来るように尽力して参りたいとおもいます。
当院では、治験や臨床研究に積極的に参画しており、その成果を学会活動や論文執筆、講演などを通じて広く世に発信すること、そして、臨床と研究を通じて次世代を担う人材の育成に取り組むことも当院にとっての重要な責務であると考えています。
今後も、患者さん中心の医療を進めていき、地域の皆様から信頼される病院であり続けるために、また、その中で働く職員がやりがいやプライドを持って働くことができることができるように、今後も努力いたして参りますのでご支援のほどよろしくお願いを申し上げます。

2025年10月1日
国立病院機構 山口宇部医療センター
(山口がん呼吸器センター)
院長 田中 伸幸
院長 田中 伸幸