マスメディア掲載記事特集(平成18年10月31日)
肺がんなど呼吸器疾患の外科手術増加
岡部 和倫
呼吸器外科医長
国立病院機構山陽病院 呼吸器外科医長
1985年3月大分医科大学(現大分大学医学部)卒業後、岡山大学第2外科入局、助手を経てハーバード大学へ2年間臨床留学、Brigham and Women’s Hospitalの胸部外科医として勤務。05年4月岡山大学付属病院呼吸器外科講師を務め、06年4月より国立病院機構山陽病院呼吸器外科医長。
医学博士、呼吸器外科専門医。日本呼吸器外科学会の指導医、評議員、日本胸部外科学会の終身認定医、指導医など。
国立病院機構・山陽病院(上岡博院長)では、肺がんなど呼吸器疾患の外科手術を希望する患者が、今春から大幅に増えている。
▲ 山陽病院で希望者が増えている呼吸器疾患の外科手術 =同病院提供=
四~九月の半年間に行われた手術件数は百二十二件と従来の約二倍で、全国でもトップレベル。
呼吸器外科医長の岡部和倫さん(四六)は「(自身が)米国で身に付けた高度な技術を役立てようとPRに努めた成果。今後も最高の医療サービスを提供したい」と話している。
呼吸器外科医長の岡部和倫さん(四六)は「(自身が)米国で身に付けた高度な技術を役立てようとPRに努めた成果。今後も最高の医療サービスを提供したい」と話している。
昨年10月~今年3月に行われた呼吸器疾患手術の件数は67件で、平均して毎月10数件。これが4月以降、約20件にまで増えたのは、県内で唯一、日本呼吸器外科学会と日本肺がん学会双方の評議員を務める岡部さんの着任がきっかけだった。
岡部さんは大分医科大(現大分大医学部)卒で、岡山大医学部第二外科助手を経て渡米。米国でも医師免許を取得し、胸部外科医療の世界的権威として知られるシュガーベーカー医師の下で臨床に携わった。「滞在中の2年間で執刀した件数は約千件で、国内の専門医の約20年分。技術を磨き、経験を積むのに役立った」と言う。
2005年に帰国し、一年後に山陽病院に着任。米国での成果を十分に発揮するため、県内外の医療施設に対して〝米国での常識″である自らのPR活動に取り組んだところ、紹介などを通じて来院患者数がほぼ倍増した。手術は、杉和郎副院長ら5人の専門医らと共に実施している。
半年間の手術件数122件のうち、74件は肺がんの切除手術で、国内の医療機関の04年実績では、各地の国立がんセンターや都市部の病院に交じって全国14番目、中国四国九州地方では2番目に位置する。
岡部さんは「件数の増大は、看護師を含む医療スタッフ全体の資質向上にもつながっている。患者さんとその家族の笑顔のため、これからもレベルアップと態勢拡充に努力したい」と話している。(渡辺)
掲載メディア 宇部日報
掲 載 日 平成18年10月31日
掲載エリア 地方紙
平成18年10月31日 宇部日報社掲載記事より転記
掲 載 日 平成18年10月31日
掲載エリア 地方紙
平成18年10月31日 宇部日報社掲載記事より転記