放射線科このページを印刷する - 放射線科

放射線科について

放射線科関連業務(画像診断・放射線治療)は診療上必須であり、とりわけ画像診断は、今やそれなしには診療行為は成立しないと言っても過言ではないでしょう。

平成20年10月から、院内でほぼ全ての画像がフィルムなしで、外来・病棟のコピュータ画面上の鮮明繊細な画像として診療に用いられます。保管・運搬を含め、画期的な進歩です。テレビのデジタル化の更に進んだ医学分野での応用とお考え下さい。沢山の画像が整理され、所見を付けて各臨床医に届けられます。

当センターでは、常勤医師3、診療放射線技師6、事務職1、計9名で担当していますが、業務内容は多岐にわたりますので、以下、代表的部門に限り分野別に概要を説明いたします。

1.単純X線撮影

胸部、腹部、骨、関節等の撮影で、被爆線量の軽減と最高の画像を得るための努力を続けています。CT等横断画像が頻用される時代ではありますが、呼吸器疾患専門施設として、胸部レントゲン写真(デジタル画像)は診断・治療効果判定等で全ての根幹として捉えています。2重読影には長年、胸部画像診断に携わった副院長も関与しています。

2.透視検査・消化管造影等

気管支鏡検査はX線透視下で常時2名以上の呼吸器科専門医よって、1週間に20人以上で施行されています。詳細は別項をご参照下さい。 

各種ステント留置、リザーバー留置、栄養チューブ挿入・交換等も習熟した各科専門医によりX線透視下に毎日のように行われています。

胃の検査は内視鏡検査が主体となってきましたが、経鼻胃内視鏡検査でも嫌がられる方もあり、簡便性からもバリウム内飲による食道・胃・十二指腸造影検査(いわゆる胃透視)も多く、また、大腸がんの増加とともに大腸造影検査(注腸検査)も増加しています。こちらは前処置が必要です。

3.マンモグラフィー(乳房撮影)

乳がんが日本女性の罹患するがんの1位になって10年経過しました。当センターは療養所時代から、乳がんの診断・治療に重点を置いています。早期発見に威力を発揮します。

4.骨塩定量検査

骨粗鬆症の診断にはいろいろの方法がありますが、最も信頼性の厚い手段として認められているホロジックによる骨密度測定で、安全、簡便に実施しています。予約は不要です。

5.CT検査

64列マルチスライスCTが稼動しています。別項で詳述します。

6.核医学検査

この検査は、アイソトープ検査、RI検査あるいはシンチとも呼ばれています。院外検査となりますが、PET検査もこの検査のひとつです。もとより万能の検査ではありませんが、目的を絞れば有用な情報が提供されます。

ごく微量の放射性物質・ラジオアイソトープ・RI(ご本人、ご家族等への有害性はありません)を体に投与し、薬により特定の臓器や骨などに取り込まれた後、そこから短時間放出される、ごく弱い放射線を検出し画像にします。CT、MRIに比し、形態的診断よりも機能的診断に重きを置いた検査法です。 

当センターでは、骨シンチ、脳血流シンチ、肺血流シンチ・肺換気シンチ、心筋血流シンチ等がよく検査されています。とりわけ、脳血流シンチはアルツハイマー病等認知症の早期発見・診断における有用性が注目され、検査希望者が増加しています。

7.放射線治療

放射線治療に対する認識は、最近10年間に大きく変わってきました。

第一に、機器の進歩です。如何にがん病巣だけに的確な照射を行うかです。治療器本体は勿論ですが、治療計画装置およびそれと連動するCTなくしては語れません。また、そのためには、正確な診断が要求されます。当院では定位照射(ピンポイント照射)も行っています。

第二に、放射線治療専門医師、医学物理士による治療です。間違いない精度保障による誤りのない照射です。そして臨床各科医師との十分な検討(カンファレンス等)に基くものでなければなりません。これらが全て完備しています。

第三に、上記のことがなされてのことですが、がんは放射線治療で治るという思いです。もとより、全てのがんが本治療で治癒するとは申せません。過去には、手術での根治的切除が無理だから、放射線治療でもと言われた時代が続きました。今や、根治的放射線治療を希望される方が随分増えてきています。