臨床検査科このページを印刷する - 臨床検査科


臨床検査科は、三村臨床検査科長と臨床検査技師10名のスタッフで構成されています。臨床検査科の業務は、患者さんを検査の対象とする生理機能検査、患者さんから採取された検体(血液・尿・喀痰・手術材料など)を対象とする検体検査に大別され、検体検査は、さらに生化学検査、免疫検査、血液検査、一般検査、輸血検査、細菌検査、病理検査に分かれます。


検査内容について

生理機能検査:
 心電図検査や呼吸機能検査、超音波検査など生体の機能を調べる検査で患者さんに寄り添いながら検査機器を用いて検査します。
 この検査では、検査内容を患者さんに分かり易く説明するなど接遇面に気を付けて対応していますが、呼吸機能検査などの依頼が集中した時などはどうしても待ち時間が長くなり、ご迷惑をおかけすることもあります。今後は外来部門や放射線科とも協力し、少しでも待ち時間の解消に繋がるよう、改善していきたいと思います。

検体検査:
 化学検査、免疫検査、血液検査、一般検査、輸血検査、細菌検査、病理検査 があり、患者さんから採取された血液・尿・喀痰などの検体より、生体内の健康状態を検査機器や試薬を用いて検査します。
 検体検査では、外来検体検査迅速対応を行っており、検査項目により違いがあるものの1時間以内の外来への報告を心がけて運用しています。 
 細菌検査では結核菌を対象に培養より格段に早く結果が出せるPCR検査を取り入れ運用しており、早ければ検体提出の当日、遅くとも翌日には結果報告が可能となっています。コロナ定性検査やPCR検査も迅速に行い、感染拡大防止に務めています。 
 病理検査とは、患者さんの体の一部から採取した細胞や組織から顕微鏡標本を作り、それを病理医が観察して、どのような病気であるかを診断する検査です。その結果をもとに、患者さん個々に合わせた治療が行われています。近年における分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤といった肺がん治療薬のめざましい開発は、治療を受けられる方のQOL向上にも繋がっています。当院では、これらの治療薬使用にあたり、オンコマインDxやAmoy Dxといった最新の遺伝子パネル検査を積極的に取り入れています。

 以上、ごく簡単に検査内容について説明しましたが、その他にも月に一回の検査科内勉強会、各種研修会(院外)、学会発表・聴講などを通して常に新しい情報に接する事で、検査技師個人、検査室全体のレベルアップに努めております。